こんにちは!加藤時計店のしんです
お手持ちの腕時計が気付いたら遅れていたなんてことはありませんか?
今はちゃんと動いているようだったら、それは時計が一時的に磁気の影響を
受けていたのかもしれません
今日は時計の遅れを引き起こす磁気の存在と時計が磁気よって故障する磁気帯びについてご紹介します

※時計の時刻を何度合わせても遅れが出る場合、既に磁気帯びしてしまっている可能性がありますので
お近くの時計屋さんで一度、磁気帯びしていないか調べてもらうのをおすすめします。
1.磁気って?

そもそも磁気ってなに?と思う方も多いと思います。
簡単に説明すると・・・
まず、磁石
磁石は鉄製品などを引き付けたりしますが、この引き付けたりする力を“磁力”といいます。
この磁力が強い場合、鉄を引き付け離したあと、その鉄製品もしばらくの間、
磁石と同じような性質を持ちます。
その性質を“磁気”と呼びます。
磁気や磁力の代表的なものとして、磁石や方位磁針が挙げられると思いますが、
電気磁石というように、電気
磁力を発するものも存在しています。
そして、時計にの中にあるモーターも電気と磁石の性質を利用した駆動装置なんです。
2.磁気帯びって?

強い磁気を発するものと近距離で接触しすぎると
時計の金属部分(歯車、ケース、尾錠、ベルトなど)に磁力が移り、
時計自体が磁気を帯びるようになります……
この時計自体が磁気を発するようになってしまった状態を磁気帯びと呼びます。
磁気帯びが起きてしまうと内部機械の部品が磁気の影響を受けてしまい、
正常な時刻を刻むことができなくなり、最悪止まってしまうことも…
一時的に磁気の影響を受けただけなら、磁気を発するものから離れると正常に戻りますが、
何度も同じようにしてしまうと磁気帯びが強くなり、
自然に症状が改善することはないので、
お近くの時計屋さんで磁気抜きの修理を依頼してください!
3.磁気の影響を受けるとどうなる?
【デジタル時計の場合】
時計自体は磁気に強いものが多いです
ただし、方位計などの機能に影響が及んでいる場合があります。
【アナログ時計の場合】
針を動かすステップモーターに使用されている磁石に影響が出るため、時刻の遅れや止まりが起きます。
磁気の影響を強く受けると磁気帯びしてしまう場合があります。
【機械式時計の場合】
歯車やぜんまいなどの繊細な部品が多数あり、一度磁気の影響を受けると磁気から遠ざけても
部品に磁気が残り、精度に影響を及ぼし、時刻のずれなどが生じます。
精度の回復には磁気を取り除く磁気抜きの作業が必要な場合が多いです。
4.磁石だけじゃない。身の回りにある磁気を発するもの

磁気は身近にある意外なものからも発せられています。
身につけるもので代表的なものとしては、
スマートフォン本体、イヤホン、カバンやスマホケースの留め具(磁石)が挙げられます。
また、ご家庭ではテレビ、パソコン、冷蔵庫、電子レンジ、IH調理器などは
強い磁気を発しています
机の上に時計を置く時、スマホの上に置いてしまっている方をよく見かけます
カバンの中に時計を入れると入れっぱなしのイヤホンと接触していたなんてことも……!
では、磁気帯びを防ぐにはどうすればいいのでしょうか?
磁気を発生させる製品と時計を「5cm以上離す」ことで磁気の影響に受けにくくなります!

※IH調理器具は10cm以上離しても影響をうけることがありますので、IH調理器具を使用される場合は、
時計を外した方が良いです。
スマートフォンやイヤホンのスピーカーからは強い磁気が出ていますので、
iPhoneやタブレットの上や真横や真上に時計を置いている人を見かけたら
5cm以上離して置いたほうがいいよと、ぜひ教えてあげてください
また、macbookなどのノートパソコンもキーボードの裏側の両サイドにスピーカーを内蔵しているため、
真横に時計を置いてしまうと磁気の影響を受けるスピーカーから5cm以内の距離になってしまいます。
ノートパソコンのスピーカーは位置が見えにくいですからあまり時計を近づけない方が
無難と覚えて頂いて良いと思います
お手元の時計を末永くご愛用いただくためにも
保管場所や置き場所には磁気の影響がないところを選んであげてくださいね!