こんにちは!加藤時計店のしんです👽
今日は自動巻きの腕時計が止まってしまった時の巻き上げ方についてご紹介します⚙
外出する機会が減ると自動巻きの腕時計は巻き上げが不足しがちになってしまうので、
お出掛けの前に巻き上げを行ってから使用されると安心ですよ!
1.自動巻きとは
機械式腕時計で、時計に内蔵された半円状のローターと呼ばれる部品が回転する力を利用して
ぜんまいを巻き上げる方式のことを自動巻き(オートマチック)と呼びます。
腕時計を着用している時の腕の振りに合わせて、ローターが回転するので、
手で巻き上げることなく動力が確保されることから自動巻きと呼ばれています。
自動巻きの時計は文字盤に「Automatic」の表記がある場合や
裏蓋がスケルトンの時計ならローターを目視で確認することが出来ます。
ぜんまいを巻き上げる方式は、ローターでぜんまいが巻き上がる自動巻きのほかに
りゅうずを回してゼンマイを巻き上げる手巻きタイプもあります。
最近では、ローターとりゅうず両方の巻き上げ機能がついた「自動巻き(手巻付)」のものも😳😳
お持ちの腕時計が手巻き機能がついているかを知るには、りゅうずを時計回りに回すと
ゼンマイがジーッジーッと巻き上がっていく感触があるので、巻き上がる感触がある場合は
手巻き機能付きです。
2.自動巻きが止まっている時は
自動巻きの腕時計が止まっている時は、腕時計を振ってローターを回転させるか、
手巻き機能付きの場合は、リューズを巻き上げて動力を回復します。
自動巻きの腕時計は、腕にふりに合わせてローターが回転するため、
1日8時間~10時間以上は着用することで十分に巻き上がりますが、
デスクワーク等であまり腕を動かす機会がない場合は、
日常生活の腕の振りだけでは巻き上げが足りなくなってしまうことも……😖
また、時間の遅れや進みが出る場合は、巻き上げが足りていない可能性が😱😱
今回は、巻き上げるポイントとあわせ巻き上げ方をご紹介します。
3.ローターを回転させて(腕時計を振って)巻き上げる時のポイント
強く振らない!!!
しっかりと握る!!!
【腕時計を振って巻き上げるやり方】
・時計をしっかりと握る
誤って、落とさないように時計をしっかりと握ります。
人差し指を裏蓋とベルトの間を通してケースを握ると、より安定しますよ👍
・時計を水平方向(文字盤が空を向く)に構えてから、やや傾ける
遠心力に適度な重力が加わり、巻き上がりの効率が良くなります。
・腕時計を水平方向(左右)に振る
振る時のスピードの目安は、1秒間に2往復程度。早すぎず遅すぎずといった具合です。
約10分間ほど行っていただくと動力を確保することが出来ます。
※垂直方向(上下)には振らないでください。
重力が過度に働くため、時計内部の部品に負担が掛かってしまいます💦
4.りゅうずを回して巻き上げる時のポイント
ゆっくり巻き上げる!過度に巻き上げをしない。
無理に巻き上げをするとゼンマイが切れてしまうので、
巻き上げる感覚が重くなったら、巻き上げるの止めてください。
【リューズを回して巻き上げるやり方】
・リューズを親指と人差指の腹を使って、奥に向かって回転させる
リューズを正面から見て時計回りに回転させます。
・時計が完全に止まってしまっている状態から30~40回程度を目安に巻いてあげる
あまり早く巻き上げすぎると時計に負担がかかってしまうので、ゆっくり巻き上げを行ってくださいね😉
パワーリザーブ機能付きの時計でしたら残量を確認することができるので、
残量に応じて巻き上げの回数を調整することも可能です!
なお、りゅうずでの過度な巻上げは部品が摩耗し、故障の原因になりますので、
ローターがついている場合(自動巻き+手巻き式)は、りゅうずで約20回ぐらい巻き上げた後、
腕に着用または、腕時計をしっかり持ち水平方向(左右)に振り、ローターが回転する力で
巻き上げを行って下さい。
自動巻きや手巻き機能がついた機械式腕時計は、巻き上げが不足すると遅れや進み、
止まってしまったりしますが、
就寝前や起床後など、毎日決まった時間にしっかり巻き上げを行って頂くとより安定して
ご使用いただけますよ😊😊
いかがでしたでしょうか?
詳細についてはこちらの動画からも確認することが出来ますので
よろしければ参考にご確認くださいませ!📺
お読み頂きありがとうございました!